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山形県 すげさわの丘

概要


【導入時期】

令和3年8月

導入したもの 付随して導入したもの 導入軽費(税込)
いうら 移動式リフトEL-580(2台) スリングシート(アビリティーズ ケアネット ベーシック 2枚) 829,520円


【経費に対する補助金・助成金等】

国土交通省『自動車事故対策費補助金「在宅生活支援環境整備事業」』

【使用者】

介護部門職員

【使用範囲(どこで・どのくらいの頻度で使用されているか)】

施設内の移乗介助時
1日6回(対象利用者への使用率100%)


導入以前の課題(導入経緯・目的)


  • 平成30年4月、当法人において「“やさしい介護”を実現するため(ノーリフト)の検討」が始まり、介護部門内で『ノーリフト検討委員会』を立ち上げた。福祉機器を有効活用することにより、“持ち上げない介護”をめざすこととなった。
  • 移乗介助により職員の身体的負担(腰痛等)が増加傾向にあった。利用者、職員ともに福祉機器使用への抵抗感など、ノーリフトへの意識の低さがあったが、“やさしい介護”実現に向けて様々な課題を検討し、課題をひとつひとつクリアし、リフトを導入した。


導入成果・効果


  • リフト導入後の利用者アンケートより、安心感、職員の負担軽減、利用者自身の身体的負担軽減を実感したとの声が聞かれた。
  • 職員の身体的負担の軽減(腰痛等)。
  • 女性職員で妊婦の場合、以前は移乗介助を他職員へ依頼する状況にあったが、リフトを使用し、産前休暇直前まで移乗介助が可能となった。
  • 以前は移乗介助を2人介助で行っていたケースも、リフト導入により、1人介助で対応可能になり、余裕が生まれ、他業務にあたることが可能になった。


導入後の課題


  • リフト導入当初、使用に対し抵抗を感じる職員がいたが、リフト活用チェック表より、職員の使用状況を把握し、使用していない職員を対象にヒアリングを実施し、操作方法の使用説明を丁寧に行い、恐怖心を取り除き、リフト使用の意識づけをしている。その結果、全職員がひとりで使用できるまでに至った。
  • リフト利用対象者は、スリングシートを個人で購入する必要があり、値段が高いため経済的負担が生じている。


導入のための事前準備


  • ノーリフトについての意識調査実施による現状把握と分析
  • リフト以外の福祉機器を活用し、リフトが果たす役割の検証
  • リフトデモ機を借用し、現場職員(特に夜勤者)に、時間的効率よりも、身体的負担軽減を実感してもらう(リフト使用時と未使用時の移乗介助所要時間の比較)
  • ノーリフトマニュアルの策定
  • 「リフト活用チェック表」の作成(リフトを必ず使用するために)
  • リフト使用の利用対象者選定
  • リフト利用対象者の居室内環境整備
  • リフトの使用方法の研修会を開催
  • リフトの機種選定(床走行式リフト)